ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディ みかこ

出版社:新潮社 出版年月日:2019/06/21

新潮社 | 2019/06/21

4.14
本棚登録:8人

みんなの感想

感想

テレビでも取り上げられているということで、書店で目に留まり手に取ってみました。タイトルからは何を扱った本なのか想像がつきませんでしたが、読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。 著者が息子さんの中学生活を通じて見つめた、現代の子どもたちの世界。人種や性自認、貧富の差といった難しいテーマが、けれども硬くなく、むしろ親子で一緒に悩み考える姿勢が随所に伝わってきます。娘たちが小中学生の頃とは違う環境なんだなと改めて気づかされました。 思春期の子どもたちの繊細さと、それを受け止めようとする親の姿勢。完璧な答えを示すのではなく、一緒に問い続ける大切さが描かれていて、心が温かくなります。孫たちとの関係を考えるうえでも、何か学ぶところがあるような気がしました。時代の流れを感じながら、大事なことは変わらないんだということも実感できる良い一冊です。

感想

子どもの成長を見守る親として、この本には深く共感させられました。 著者が息子さんとともに向き合う、思春期特有の葛藤や社会的な問題が、とても丁寧に、かつ率直に描かれています。人種差別やジェンダー、貧富の差といった重いテーマを扱いながらも、決して説教的にならず、親子で悩み、考え、時には失敗しながら進んでいく過程が本当に素晴らしい。 フリーランスとして自由な立場だからこそ感じるのかもしれませんが、親の「常識」が子どもたちによって軽々と乗り越えられていく様子に、時代の変化と希望を同時に感じました。著者のパンクな姿勢も魅力的で、子育てに「正解」を求めすぎていた自分を反省しています。 学校という小さな世界で起きている様々な事件を通じて、本当の多様性とは何か、子どもたちはどう考えているのか——その視点が新鮮でした。親世代とは異なる価値観を持つ子どもたちとの関係構築について、改めて考えるきっかけをくれた一冊です。迷わずお勧めできます。

感想

新聞で話題になっているのを見かけて手に取った一冊だ。80年も生きてくると、世の中の常識がいかに変わるかをつくづく感じるものだが、この本はそれをまざまざと教えてくれた。 著者の息子さんが通う中学校での日々の出来事を通じて、人種差別やジェンダーの問題、貧困による分断といった現代的な課題が浮き彫りにされている。興味深いのは、親の目線だけでなく、思春期の少年の葛藤もしっかり描かれていることだ。私たちの時代では当たり前だと思っていたことが、今の若い世代にはそうではないのだ。 最も心に残ったのは、親子で一緒に考え、時に悩み、時に乗り越えていく姿勢である。完璧な答えを持つのではなく、向き合う勇気を持つ親の姿が素晴らしい。ノンフィクションだからこその説得力があり、読み終わると自分の人生観も少し更新されたような気がする。現代を生きる若者たちがどう考えているのかを知りたい年配世代には、特におすすめしたい一冊だ。

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