一郎の本棚
咲良は上手に説明したい!

咲良は上手に説明したい!

滝沢 志郎 PHP研究所 2026年2月19日

感想

書店で見かけた時に「お仕事小説」というフレーズに惹かれて手に取りました。正直、テクニカルライターという職業がこんなに面白く描かれるとは予想外でした。 主人公・咲良が説明書作成の仕事に魅了されていく過程が本当に丁寧に描かれていて、新社会人の自分にとって共感しやすかったです。浅倉の「わかりやすく説明する」というシンプルながら奥深いスキルへの向き合い方を見ていると、仕事とは何かを改めて考えさせられます。 ただ、所々読み進めるのに引っかかる部分があるのは正直なところ。会社内の人間関係の描き方がもう少し詳しくても良かったかな、と感じました。それでも、地味だと思われがちな職業を通じて、仕事のやりがいや達成感を描く手法は素晴らしい。 慎重に本を選ぶ自分ですが、この作品はお勧めできます。同年代で仕事について悩んでいる人や、何かに没頭したい人にぜひ読んでほしい一冊です。