一郎の本棚
感想

このタイプの冒険小説は正直なところ、事前に口コミをしっかり確認してから読む派なのですが、今回は思い切って手に取って大正解でした。 「五分後の世界」は、パラレルワールドという設定ながら、その世界観がきちんと構築されていて引き込まれます。主人公が突然、時空のズレた地球に迷い込むという冒頭は少し唐突に感じるかもしれませんが、そこからの物語の展開は本当に鮮烈です。異なる歴史を歩んだ日本という舞台設定が、知的好奇心をくすぐられます。 新社会人として忙しい毎日ですが、この作品は長編ながらもページをめくる手が止まりません。世界観に没入できる力強い描写と、緻密な設定が光っていますね。戦国のような緊張感が続く中でも、人間関係の深さが感じられる部分が個人的には特に好きです。 長さが気になるという評価も見かけましたが、こういう壮大な物語だからこそ、この分量が必要なんだと読了後に納得しました。冒険譚が好きな方にはぜひ推奨したい一冊です。

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