みくの本棚
感想

新聞の書評欄で見かけて、思わず手に取ってしまいました。江戸時代の裁判劇なんて、正直なところ難しいのではないかと心配していたのですが、いい意味で期待を裏切られました。 雪の積もる江戸の町を舞台に、地方から訴えを持ってやってきた六人の人物たちの運命が絡み合っていく様子が、まるで目の前で起こっているかのように生き生きと描かれています。登場人物たちが何を求め、どのような葛藤を抱いているのか、引き込まれるように読み進めてしまいました。 歴史小説というと堅苦しいイメージがありましたが、この作品は違います。人間臭い描写や緊迫した場面の運び方が素晴らしく、徹夜してしまいそうになるほど夢中になってしまいました。江戸時代という遠い世界でありながら、そこに生きる人々の想いや苦労がしっかりと伝わってきます。 最近、話題の本をなるべく読むようにしていますが、この『虚空蔵の峯』は本当にお勧めしたい一冊です。パートの帰りに読んでいるのですが、毎日続きが気になって仕方ありません。

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