てつの本棚
怨嗟の回廊 ボーダーズ 5

怨嗟の回廊 ボーダーズ 5

堂場 瞬一 集英社 2025年12月19日

感想

シリーズ5巻目ということで、前巻までのキャラクターたちの関係性を理解した上で楽しめる作品です。警察組織内の腐敗を題材にした設定は興味深く、キャップ結城という謎めいた人物が10年追い続けた事件というミステリー要素も魅力的。特殊能力を持つ刑事チームが力を合わせて難事件に挑むという、シリーズらしいエンタメ性は十分感じられます。 ただ正直なところ、話の展開にやや予測可能な部分が多く、驚きや衝撃に欠ける印象を受けました。キャラクターの掘り下げも浅めで、長年の謎を追ってきた結城の背景や動機についても、もう少し深掘りされていたら引き込まれたはずです。 週末に軽く読むには適度なボリュームと読みやすさがあり、シリーズのファンなら続きが気になるでしょう。教育の仕事で疲れた頭をリセットするにはちょうどいいレベルの娯楽小説だと思います。可もなく不可もなく、という感じですが、このシリーズを追い続けるなら次巻も手に取るかもしれません。

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