てつの本棚
どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか

みうら じゅん / リリー・フランキー 新潮社 2021年4月26日

感想

40歳になって思い当たることが多い。仕事や人間関係で悩むたびに、結局のところ何に執着してるのかと考えるようになったんです。この本はそういう疑問に、ユーモアと妙な説得力で答えてくれました。 下ネタやダジャレが満載という時点で構えてしまったのですが、読み進むうちにそれらが単なるギャグではなく、生きることの本質に迫る手段だったんだと気づかされました。「死ぬ」という事実から逆算して人生を考えるという視点は、新しいようで実は昔からあるものですが、著者たちの語り口がこんなに軽やかだと、ああもう余計な心配してたんだなって思える。 教員の立場からすると、生徒たちに「人生は何か大きな目的を持つべき」と説かれることの危険性について書かれている部分が特に響きました。その先にある自由さ、気軽さ。仕事を「暇つぶし」と割り切る勇気も、実は人生をちゃんと生きるコツなのかもしれません。 才人ふたりの会話を読むような感覚で、気軽に手に取れるのが何より良い。もっと若い時代に読んでいたら、また違う感想を持ったと思いますが、今のタイミングで出会えて本当によかった。

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