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精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草

精霊幻想記 10.輪廻の勿忘草

北山 結莉 / Riv ホビージャパン 2018年3月31日

感想

このシリーズが10巻まで続いているというのは、世間で相当な支持を得ているのだろうと思い、手に取ってみました。異世界ファンタジーながら、恋愛要素もしっかり絡んでくるところが現在の流行なのでしょう。 本巻では、主人公リオの過去と現在の自分のあり方が問い直される場面が増えてきて、単なる冒険譚ではなく、人間関係の複雑さが前面に出ています。前世の記憶と現世の感情が衝突する中で、周囲の登場人物たちも動きを見せ、話が一層込み入っていく様子は、読んでいて息つく暇もありません。 正直なところ、シリーズの途中から入った身としては、細かい設定を追いきれない部分もありますが、それでも登場人物たちの心情が丁寧に描写されているので、その揺らぎや葛藤に引き込まれます。WEB版とは異なる展開という点も、既読者でも新しい発見があるのかもしれませんね。 年を重ねると、若い世代が何を面白いと感じるのかを知ることは大事だと思っています。この作品はそうした観点でも、今どきのエンタメの一つの形を示してくれるようで、興味深く読了しました。