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感想

最近、本屋で話題の本をチェックするのが習慣になっているのですが、この『プレゼント』は新潮社から出ている異色アンソロジーということで手に取ってみました。 7人の現代作家が「夏」というテーマで書き下ろした短編集なのですが、それぞれの筆致の違いがこんなに面白いものかと改めて感じさせられました。同じ季節を描きながらも、作家によってこんなにも世界観が変わるのか。ある作品では切実な人間ドラマが、別の作品では不気味さが立ち上ります。 72年生きていて思うのは、人生とは予期しない出会いの連続だということです。この本はまさにそうした「意外な発見」を詰め込んだ一冊だと感じます。「夏」という限定されたテーマながら、それぞれが全く違う物語を紡いでいく。その多様性が素晴らしい。 文庫本という手軽さも良く、朝の散歩の帰りに読み進めるにはちょうど良い分量です。これまで小説を愛読してきた身としても、新しい作家との出会いがあったり、既知の作家の新たな一面を発見したり。本当に、読む価値のある一冊だと思います。

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