和子の本棚
感想

話題になっていたこの本を、ようやく手に取りました。正直なところ、「ご飯のおかず」が主役という設定に最初は戸惑いましたが、読み進むうちにすっかり引き込まれてしまいました。 葛西の小さな食堂を舞台に、全国各地から集められた珍しい「めしのせ」たちが登場します。醤油漬けからキムチ、ラー油まで、どれもご飯を引き立てるための工夫と愛情に満ちている。女将と「めしのせの伝道師」長船さんの関係も素敵で、二人が織り成す物語の中に、食べることの豊かさや人間関係の温かさが自然に溶け込んでいます。 毎晩、カウンター5席に集まる常連たちのそれぞれの人生も垣間見えて、これまた味わい深い。夜の食堂という舞台も、仕事帰りの自分にはしっくり来ました。何か物足りない日の晩ご飯を食べながら読むと、きっともっと楽しめる一冊だと思います。

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