直人の本棚
感想

『変な家』『変な絵』に続く雨穴シリーズの最新作とあって、発売当初から話題を集めていたこの作品。ようやく手に取る機会を得ました。 栗原という登場人物を軸に、祖母の謎めいた死と古地図に描かれた七体の妖怪という、前作までのシリーズを繋ぐストーリーが展開されます。相変わらず雨穴氏の「何かがおかしい」という独特の違和感の創出が冴えており、読み始めると引き込まれてしまいます。 本書の魅力は小説としての面白さだけに留まりません。付属の「特大考察マップ」や二次元コードからアクセスできる朗読動画、著者と栗原のキャラクターの掛け合いなど、体験型のエンタテインメントとしても充実しており、単なる読書を超えた楽しさがあります。私たちの世代でも、こうした新しい本の楽しみ方には思わず興味が湧きます。 シリーズを重ねるごとに著者の表現力が深化していくのが実感できる一冊。話題の本を追いかけることの醍醐味を改めて感じさせてくれました。

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