三浦の本棚
感想

レビュー本で良さげだと思い手にとってみました。潜水艦乗りという珍しい職業設定に惹かれたというのが正直なところです。 読んでみると、確かにユニークな世界観ではあります。恋人たちの間に「海」という物理的な距離が常に存在する、というコンセプトは面白い。メールでのやり取りのシーン設定も効果的で、遠距離恋愛の切実さが伝わってきます。 ただ、短編集ということもあってか、各話が少し短く感じました。もう一歩踏み込んだ心情描写や、ふたりの関係性の深さを知りたかったという思いが残ります。制服ラブコメ、という触れ込みなので、青春的な軽さと甘さが基調なのだと理解しますが、その分だけ大人が読むには物足りなさが否めません。 決して悪くはないのですが、特に心に残るほどの印象もなく、一読して「そういう話か」くらいの感覚で終わってしまいました。期待値を調整して読めば、気軽な時間つぶしとしては十分かもしれません。

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