三浦の本棚
感想

仕事で疲れた夜、ベストセラーということで手に取ってみたが、期待以上の傑作だった。慎重に選ぶ私がこう評価するのも珍しいが、この作品はそれだけの価値がある。 銀行襲撃という一見ありがちなテーマながら、レオという青年の動機と心理描写の深さが際立っている。弟たちとの関係性も丁寧に描かれており、単なるアクション冒険小説ではなく、家族の絆と人間ドラマが織り交ぜられている点が素晴らしい。ページをめくる手が止まらなくなる緊張感がありながらも、各キャラクターの背景にきちんと向き合っている良心的な筆致。 何より、上巻にしてこれだけの引き込まれ方は、下巻への期待も高まる。文句なくお勧めできる一冊だ。仕事のストレスで気分が落ち込んでいる時こそ、こういった没入感のある物語が心を満たしてくれるんだと実感した。ビジネス書ばかり読んでいる人にも、ぜひ手に取ってもらいたい傑作である。

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