こうやって、センスは生まれる

こうやって、センスは生まれる

秋山具義

出版社:SBクリエイティブ 出版年月日:2026/02/27

SBクリエイティブ | 2026/02/27

3.67
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

「センス」というテーマに惹かれて手に取った一冊でしたが、期待と現実にギャップを感じてしまいました。 著者の指摘する「ハッとさせる力」という概念は興味深く、日常生活の中で確かに体験している現象を言語化しようとする試みは評価できます。ただ、具体的な方法論や実践的なアプローチが十分に深掘りされていないように感じました。 特に気になったのは、「センスは才能ではなく身につけられる」という前置きの割に、どのようなプロセスを通じてそれを習得していくのかが曖昧という点です。事例紹介は豊富ですが、それらから汎用的な法則を導き出す過程が弱く、読み終わった後も「では自分はどうしたらいいのか」という問いに対する明確な答えが得られませんでした。 主婦という立場で、限られた時間の中で読書をしている身としては、より実用的で構造化された内容を望んでいました。思想的な深さと実践的な価値のバランスが取れていない印象です。悪くない本ですが、同等の価値なら他の選択肢もあるかなと思わせる仕上がりでした。

感想

センスというと、生まれつきの才能だと思い込んでいたけれど、この本を読んで考え方が変わった。著者は「ハッとする力」を体系的に分解して、それが学習可能なスキルであることを示してくれている。 エンジニアとしてロジカルに物事を考える癖がついているぶん、デザインやコミュニケーションの世界はどうしても苦手意識があった。だが本書では、センスも「構造」があることが丁寧に説明されている。その構造を理解すれば、意識的に高めていけるという主張は、かなり説得力がある。 具体例が豊富で、街中のポスターやSNSの事例など、日常で実際に目にするものばかり。だからこそ、読んだ後は周囲を見る目が変わる。技術的な知識を学ぶのとは違う、新しい感覚が研ぎ澄まされる感じだ。 強いて言えば、理論的な部分はもう少し掘り下げてほしかった。ただ、ビジネス書としてのバランスは取れていると思う。自分のセンスに自信がない人にはぜひ勧めたい一冊。

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