こちら日本中学生新聞

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川中 だいじ

出版社:柏書房 出版年月日:2026/03/12

柏書房 | 2026/03/12

3.50
本棚登録:2人

みんなの感想

14歳の中学生が権力に切り込むルポルタージュ、というコンセプトだけで興味をそそられて手に取りました。正直なところ、ここまで本格的とは思いませんでした。 著者の取材姿勢が素晴らしい。外務省や大阪・関西万博、兵庫県知事選といった社会問題の現場に直接赴き、大人のようなしがらみなく「誰にも遠慮せずに書く」という信条を貫いている。それが新鮮です。管理職として組織に身を置く私たちは、無意識のうちに「大人の事情」に縛られてしまう。そうした思考の枠を越えた純粋な視線が、この本には詰まっている。 荒削りだという点も、むしろ魅力だと感じました。完成度より、現場に立つ記者の真摯さが伝わってくる。ニュースや新聞で知った社会問題も、14歳の眼を通すと違った景色に見える。自分の子どもにもぜひ読ませたい一冊です。 大人として、改めて「問い」を立てることの大切さを教えてもらった気がします。

中学生が記者として権力層に切り込むというコンセプトは面白いですね。外務省や知事選の取材なんて、大人でも躊躇する現場に足を運ぶ姿勢は素晴らしい。純粋さと行動力は確かに大人社会では失われているものです。 ただ、読んでみるとどうしても「中学生だから」という前提が大きすぎるというか、その点に評価が偏ってしまっているような印象を受けました。ルポルタージュとしての完成度や深掘りという面では、正直なところ物足りません。年長の記者による同じテーマの取材と比べると、やはり経験や知識の差は埋められないんだなと感じます。 それでも、権力に臆さず質問を投げかける若い世代の存在そのものには励まされます。民主主義にとって大事な視点だと思いますし、今後どう成長していくのか応援したくなる部分もあります。気軽に読む本として、若い世代の挑戦を応援する気持ちで手に取るなら良いでしょう。