14歳の中学生が権力に切り込むルポルタージュ、というコンセプトだけで興味をそそられて手に取りました。正直なところ、ここまで本格的とは思いませんでした。 著者の取材姿勢が素晴らしい。外務省や大阪・関西万博、兵庫県知事選といった社会問題の現場に直接赴き、大人のようなしがらみなく「誰にも遠慮せずに書く」という信条を貫いている。それが新鮮です。管理職として組織に身を置く私たちは、無意識のうちに「大人の事情」に縛られてしまう。そうした思考の枠を越えた純粋な視線が、この本には詰まっている。 荒削りだという点も、むしろ魅力だと感じました。完成度より、現場に立つ記者の真摯さが伝わってくる。ニュースや新聞で知った社会問題も、14歳の眼を通すと違った景色に見える。自分の子どもにもぜひ読ませたい一冊です。 大人として、改めて「問い」を立てることの大切さを教えてもらった気がします。