中学生が記者として権力層に切り込むというコンセプトは面白いですね。外務省や知事選の取材なんて、大人でも躊躇する現場に足を運ぶ姿勢は素晴らしい。純粋さと行動力は確かに大人社会では失われているものです。 ただ、読んでみるとどうしても「中学生だから」という前提が大きすぎるというか、その点に評価が偏ってしまっているような印象を受けました。ルポルタージュとしての完成度や深掘りという面では、正直なところ物足りません。年長の記者による同じテーマの取材と比べると、やはり経験や知識の差は埋められないんだなと感じます。 それでも、権力に臆さず質問を投げかける若い世代の存在そのものには励まされます。民主主義にとって大事な視点だと思いますし、今後どう成長していくのか応援したくなる部分もあります。気軽に読む本として、若い世代の挑戦を応援する気持ちで手に取るなら良いでしょう。