つくろうひと

つくろうひと

村山 早紀

出版社:ポプラ社 出版年月日:2026/02/26

ポプラ社 | 2026/02/26

4.50
本棚登録:2人

みんなの感想

感想

図書館で見かけて、なんとなく手に取った一冊です。章と萌音という二人の女の子の物語なんですが、読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。 親を失い、祖母の書店で育つ二人の関係が温かくて。そこに人魚だの不思議な世界だのというファンタジー要素が混ざってくるんです。最初は不思議な展開だなと思ったけど、読み進むと全部つながっていて、なるほどそういうことか、と。 わたしはもう七十代ですから、こういう複雑な設定の話をきちんと読むのは少し骨が折れるかもと思ったんですが、意外とすっと入ってきました。哀しさと希望が同時に感じられるというか。長い人生を生きていると、この本が言いたいことが胸に響くんでしょうね。 文庫本のサイズもちょうどいいし、パートの帰りの電車の中で少しずつ読むのに最適でした。時々何度も読み返したくなる本ってありますが、これもそのうちの一冊になりそうです。

感想

最初、このタイトルを見たときは正直ピンときませんでした。でも読み始めたら一気に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。 祖母の書店で育つ二人の少女の話なんですけど、その背景にある切実な想いと、ファンタジー的な不思議さの組み合わせが本当に素敵です。特に、つらい記憶を「つくろう」という概念が、新しくて優しい。完全に忘れるんじゃなくて、傷を丁寧に繕うみたいな感じなのかな。そういう向き合い方があるんだって思いました。 人魚との出会いも、幻想的だけどどこか現実味がある。ファンタジーなのに心がギュッってなるようなシーンがたくさんあります。家族の話、一人ぼっちじゃないことの大切さみたいなテーマが、押し付けがましくなく自然に伝わってくるんですよ。 大学のレポート提出で疲れてたときに読んだんですけど、この本に癒されました。ほっこりしたい時や、ちょっと心が疲れた時に読むといいと思います。本当におすすめです。

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