最初、このタイトルを見たときは正直ピンときませんでした。でも読み始めたら一気に引き込まれて、あっという間に読み終わってしまいました。 祖母の書店で育つ二人の少女の話なんですけど、その背景にある切実な想いと、ファンタジー的な不思議さの組み合わせが本当に素敵です。特に、つらい記憶を「つくろう」という概念が、新しくて優しい。完全に忘れるんじゃなくて、傷を丁寧に繕うみたいな感じなのかな。そういう向き合い方があるんだって思いました。 人魚との出会いも、幻想的だけどどこか現実味がある。ファンタジーなのに心がギュッってなるようなシーンがたくさんあります。家族の話、一人ぼっちじゃないことの大切さみたいなテーマが、押し付けがましくなく自然に伝わってくるんですよ。 大学のレポート提出で疲れてたときに読んだんですけど、この本に癒されました。ほっこりしたい時や、ちょっと心が疲れた時に読むといいと思います。本当におすすめです。