たびたび

たびたび

さくらももこ

出版社:新潮社 出版年月日:2026/03/25

新潮社 | 2026/03/25

4.67
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

旅エッセイが好きなら、これは本当に外せない一冊ですね。ももこさんの「たびたび」を読んで、改めて思ったのは、旅の面白さって目的地よりも、そこに一緒にいる人の視点なんだということ。 ユトレヒト、富良野、バリ…どれも素敵な場所ですが、ももこさんが描くとそこが別世界に見えてくる。ミッフィーちゃんの生まれた町での出会いや、夏の北海道での感動、それぞれの土地で彼女が感じたことが、不思議と読んでいる自分の心にも届くんです。 何より素晴らしいのは笑いの質。エッセイということもあって、気軽に読めるのに、くすっと笑わせてくれるシーンが随所に散りばめられている。教員という職業柄、いろいろと考えさせられることの多い日常ですが、この本は本当にいい気分転換になりました。 朝井リョウさんの特別寄稿も含めて、バランスよくまとまっているし、一編が短いから忙しい時期でも少しずつ読み進められるのも良い。旅が好きな人はもちろん、ももこさんの世界観が好きな人なら、間違いなく楽しめる作品です。

感想

出張の飛行機の中で一気読みしてしまいました。ももこさんのエッセイって、こんなに笑えるんですね。 旅の本というと、観光地の素晴らしさを紹介するようなものを想像していたんですが、これはまったく違う。ユトレヒトからバリまで、世界中を舞台にしながらも、要所要所でもう何が起きるかわかったものじゃない。でもそれがいい。予測不可能な視点から旅先での出来事が描かれるから、読んでいてこっちまで笑顔になってしまう。 管理職をやってると、つい物事を効率的に判断しがちなんですが、ももこさんの文章を読んでると、そういった「正解」を求めるマインドがほぐれていくのを感じます。旅先での小さな発見や、人間味あふれるエピソードの数々。雑誌『富士山』から生まれたという背景も納得で、ふわっとした遊び心が随所に感じられる。 朝井リョウさんの寄稿も素敵でしたし、このボリュームでこの充実度はなかなか。肩の力を抜いて楽しみたい人にはぴったりの一冊です。

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