感想
旅エッセイが好きなら、これは本当に外せない一冊ですね。ももこさんの「たびたび」を読んで、改めて思ったのは、旅の面白さって目的地よりも、そこに一緒にいる人の視点なんだということ。 ユトレヒト、富良野、バリ…どれも素敵な場所ですが、ももこさんが描くとそこが別世界に見えてくる。ミッフィーちゃんの生まれた町での出会いや、夏の北海道での感動、それぞれの土地で彼女が感じたことが、不思議と読んでいる自分の心にも届くんです。 何より素晴らしいのは笑いの質。エッセイということもあって、気軽に読めるのに、くすっと笑わせてくれるシーンが随所に散りばめられている。教員という職業柄、いろいろと考えさせられることの多い日常ですが、この本は本当にいい気分転換になりました。 朝井リョウさんの特別寄稿も含めて、バランスよくまとまっているし、一編が短いから忙しい時期でも少しずつ読み進められるのも良い。旅が好きな人はもちろん、ももこさんの世界観が好きな人なら、間違いなく楽しめる作品です。