さるのこしかけ

さるのこしかけ

さくら ももこ

出版社:集英社 出版年月日:2002/03/01

集英社 | 2002/03/01

3.80
本棚登録:6人

みんなの感想

感想

仕事のストレスで疲弊していた時期に、同僚が勧めてくれた一冊です。正直、エッセイなんて気軽に読めるものぐらいに思っていたんですが、これは本当に予想外の面白さでした。 小学生時代の間抜けな失敗談から、デビュー後のインド珍道中、そして痔との格闘まで——こんな題材でここまで笑わせられるのかと驚きました。著者の視点の面白さと、何気ない出来事を笑いに変える筆致が秀逸。通勤の電車の中で何度も吹き出してしまい、周りに変な顔で見られたほどです。 管理職として日々、部下たちのシリアスな相談を受けたり、組織の問題に頭を悩ませたりしているので、こういう純粋に笑える本の価値をしみじみ感じます。巻末の映画監督との対談も、著者の人柄や創作姿勢が垣間見えて興味深い。 年を重ねても変わらない人間の根っこの愚かさや面白さを思い出させてくれる。気軽に、でも深く楽しめる良作だと思います。

感想

通勤電車での読み時間を有効活用したくて手に取った一冊。エッセイということもあり、短編感覚でサクサク読み進められるのが良かった。著者の独特な視点で日常の些細なことが大爆笑のネタに変わる様は、本当に見事というしかない。 小学生時代の思い出話からデビュー後の奇想天外な経験まで、幅広いエピソードが詰め込まれているんだけど、どれもが著者特有のユーモアで味付けされている。痔との格闘なんて普通は書きづらいテーマなのに、ここまで笑いに昇華させるセンスはなかなかのものだ。エンジニアの仕事をしていると、つい理屈的に物を考えてしまうから、こういう無邪気で突き抜けたユーモアに触れるのは心がリセットされる感じがする。 インド珍道中のくだりは特に秀逸で、異文化体験を通じた笑いはスケールが大きくて気持ちいい。巻末の映画監督との対談も興味深く、著者のキャラがより立体的に見えてくる。気軽に笑いたい時に手に取りたくなる、そんな一冊だ。

感想

フリーランスになってから、人間関係や仕事の悩みで笑いが少なくなったと感じていたのだが、この本はそんな日常を吹き飛ばしてくれた。 著者の視点の切り取り方が秀逸で、誰もが経験しているはずの些細な出来事が、こんなにも笑える素材に変わるのかと驚かされる。小学生時代の無邪気な失敗譚から始まり、大人になってからのインド珍道中、さらには非常にプライベートなテーマまで赤裸々に綴られている。それでいて品を失わない表現力は、本当に力量がある。 仕事の疲労で判断力が落ちている夜間に読むのは避けた方がいい。電車の中で読んでいたら、思わず吹き出しそうになってしまったからだ。こういう危険性も含めて、それほどの威力を持ったエッセイだ。 文庫化に伴う周防正行監督との対談も興味深い。創作者同士の対話を通じて、著者の創作姿勢がより深く理解できる仕掛けになっている。 慎重に本を選んできた身として、これは間違いなく手にとって損なし。大人が読むべき日本のエッセイの傑作だと確信している。

感想

SNSで話題になっているのを見かけて、つい手に取ってしまいました。エッセイということなので、家事の合間にさらりと読める軽さを期待していたのですが、実際のところは想像通り。著者の破天荒なエピソードが次々と登場し、確かに随所で笑いはあります。 ただ、ページをめくり進めていると、爆笑必至という触れ込みほどの衝撃は感じられませんでした。個人的には、小学生時代の思い出の話よりも、デビュー後の珍道中や人生経験の部分の方がまだ興味深かったです。周防正行監督との対談も加わっているとのことですが、このセクションもそこまで深掘りされた内容ではないという印象。 時間に余裕があれば読んで損はないと思いますが、積極的におすすめするかと聞かれると、答えに困ってしまいます。読書家として、もっと考えさせられたり、心に残るエッセイを求めているのかもしれません。軽く笑える読み物としてなら良いでしょう。

感想

新刊の時から話題で、文庫化を機に手にしてみました。確かに笑える部分もあるんですが、正直なところ期待値が高すぎたのかもしれません。 小学生時代の思い出エッセイはテンポよく読めるのですが、後半のインド珍道中や病気との闘いの話になると、ちょっと無理やり感のあるギャグが増えてくる気がします。あと、新社会人の僕からすると、昔の話ばかりで共感しづらい部分が多いんですよね。 漫画が中心の読者なので参考にもなりにくいし、正直なところエッセイ特有の「その場の勢いで笑わせる」という手法が、活字だけだと物足りなく感じてしまいました。巻末の対談は興味深かったので、その部分だけは良かった。 実績ある著者さんなので期待しすぎていたのだと思います。友人の評判が本当に良ければ試す価値はあると思いますが、個人的には他のエッセイを試してみたい気分です。

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