海賊とよばれた男(下)
講談社 | 2014/07/15
みんなの感想
本屋大賞の作品ということで、かなり慎重に選んだこの一冊。下巻だけの購入ですが、上巻を読んでからの継続だったので問題ありませんでした。 読み終わって、ここまで引き込まれたのは久しぶりです。実在した歴史的事件を背景にしながらも、一人の経営者の信念と行動力がこれほどまでに輝いて見えるなんて。戦後の国際政治という複雑な背景の中で、日本という国のために立ち向かっていく姿には、本当に心を揺さぶられました。 フリーランスとして働く身だからこそ、強い信念を持ちながら不可能に挑む人間の姿に、自分の人生と重ねて考えてしまいました。敵として立ちはだかる「セブン・シスターズ」や英国海軍という構図も、現代のビジネス競争と通じるものがあります。 細部まで丹念に描かれた物語は、決して退屈さがなく、最後まで一気読みしてしまいました。実在した人物だからこそ感じる重みもあります。本当に読んで良かった。
本屋大賞の話題作ということで手にとった『海賊とよばれた男』の下巻ですが、実に面白い。終盤に向けて物語の緊張感がますます高まり、一気読みしてしまいました。 戦後の日本が国際的な石油カルテルに立ち向かっていく史実を背景に、主人公・鐡造のような大きな志を持つ人物がいたという事実に感動を覚えます。私たちの世代が経験した高度成長期の日本は、このような奇跡のような英雄たちによって支えられていたのだと改めて認識させられました。 下巻は敵国との対峙、乾坤一擲の大勝負という、どうしても目が離せない場面が連続しますね。著者の筆力もあって、実在の人物とは思えないほどドラマティックに描かれています。人生経験豊かな年配の読者だからこそ、この物語に込められた日本人としての誇りや家族への想いの深さが胸に響くのかもしれません。 やはり「読まずに語るな」という帯の言葉通り、この作品は読むべき価値があります。
下巻までやっと読み終わりました。本屋大賞の話題作ということで、パート仲間の勧めもあって手に取ったのですが、こんなに面白い小説があるなんて! 石油という一つの商品を通じて、戦後の日本がどのように立ち上がったのかが生き生きと描かれています。主人公・鐡造という男の生き様の潔さ、そして何度も困難に直面しながらも諦めない姿勢に、私たちの世代が大切にしていた価値観が詰まっているように感じました。 下巻では、国際的な陰謀渦巻く中での大きな決断の場面が続きます。ドキドキしながらページをめくっていました。実在した歴史的出来事をモチーフにしているのに、小説としてこんなに面白く仕上がるものなのかと感心します。 登場人物たちも個性的で、家族や社員たちへの向き合い方が温かい。単なる成功譚ではなく、人間らしさが溢れている点が素晴らしいと思いました。68歳の私でも、読んでいて心が熱くなります。ぜひ多くの人に読んでほしい作品です。