君は月夜に光り輝く

君は月夜に光り輝く

佐野 徹夜

出版社:KADOKAWA 出版年月日:2017/02/25

KADOKAWA | 2017/02/25

4.00
本棚登録:5人

みんなの感想

感想

ネットで評判が良かったので手に取ってみました。「発光病」という設定が印象的で、余命わずかなヒロインと主人公の関係性が丁寧に描かれていると感じます。 ただ、正直なところ期待値が高かったぶん、少し物足りなさが残りました。感動的なラブストーリーとして構成されているのは分かるのですが、展開が予想通りというか、ライトノベルのテンプレに沿っているような感覚を拭えません。キャラクターの掘り下げや心理描写も浅めで、もっと深く二人の関係が見たかったなというのが本音です。 それでも、死を身近に感じながら生きる少女の儚さや、主人公が停滞した時間を動かしていく過程は素直に良いと思います。涙腺に訴えかけてくる場面も確かにあります。ただ、それが「最高傑作」と呼ぶほどのレベルかと言うと、個人的には疑問が残ります。 新社会人として疲れた心を癒したい時には良い作品だと思いますが、深い感動を求める場合は別の作品を探してもいいかもしれません。

感想

SNSで話題になってるって聞いて、ついつい手に取っちゃいました。そしたらマジで一気読みでした。 主人公が大切な人を失ってなげやりに生きてるところから始まるんですけど、そこに「発光病」の少女が現れて…っていう設定がもう最高。死期が近づくと光が強くなるっていう儚い感じ、なんか物語の世界観にぴったり合ってるんですよ。 渡良瀬まみずっていうヒロインが本当に魅力的。余命わずかなのに前向きで、彼女とのやり取りを読んでると、なんか自分も頑張ろうって気になります。主人公とまみずが約束を交わすところから物語が動き始めるんですけど、その流れが自然だし感動的。 恋愛ストーリーとしてもちゃんと完成度があって、ラノベだからこそ出せる世界観の美しさもあります。終盤はもう涙もんです。ページをめくる手が止まりませんでした。 ただちょっと感情的になりすぎて、冷静に考えると「え、ここ?」って場面もあったりするので、完璧ってわけじゃないかな。でも、それでも十分素敵な作品。ラノベ好きだったら絶対読むべき一冊ですよ。

感想

ライトノベルという枠組みを超えた傑作だ。正直なところ、この年代の読者が最初は手に取りにくいジャンルだと思っていたが、一度読み始めると止められなくなった。 主人公と渡良瀬まみずの関係性の描き方が見事である。余命わずかという重いテーマを扱いながらも、押し付けがましくなく、二人の小さなやり取りの積み重ねで心が揺さぶられていく。自分たちが若い頃に出会いたかったような、本当に大切なものは何かを問い直させられる物語だ。 綾崎隼が絶賛した理由がよく分かる。商業的な成功に甘えず、感情の本質を丁寧に描こうとする執筆姿勢が随所に感じられる。また、月の光という美しい表現をテーマに絡めた構成も洗練されている。 商売で疲れた心が、この本を通じて何か大事なものを思い出させてくれた。年を重ねた今だからこそ響く言葉がある。ライトノベルの枠を信じず、気になる方は一度手に取ることを強く勧めたい。人生について考えさせられる、本当の意味での傑作だと思う。

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