一日一生

一日一生

酒井雄哉

出版社:朝日新聞出版 出版年月日:2008/10/10

朝日新聞出版 | 2008/10/10

4.00
本棚登録:2人

みんなの感想

新社会人として働き始めて数ヶ月。組織の中での自分の位置づけに悩んだり、仕事の意味を問い直したりする毎日の中で、この本に出会いました。 酒井大阿闍梨の言葉は、決して難しくありません。むしろシンプルで、読むたびに心が透き通るような感覚になります。「一日を一生のように生きる」というメッセージは、つい先のことばかり考えてしまう自分に対する静かな問い直しになりました。 千日回峰行という壮絶な修行を実践された方だからこそ説得力がある。理屈ではなく、実践から導き出された言葉の重みが感じられます。短い言葉集だからこそ、一つの言葉に立ち止まって考える時間が生まれるのが良い。 新社会人として人生に迷いながら歩んでいる自分にとって、この本は「焦らず、今この瞬間を大切にする」ことの大切さを教えてくれました。新書というコンパクトなフォーマットも手に取りやすく、何度も読み返したくなる一冊です。

定年まであと数年という今この時期に、こういう本との出会いというのは本当に貴重だと感じる。酒井雄嶺大阿闍梨の言葉集『一日一生』は、最近話題になっているだけあって、読む価値がある一冊だ。 「一日を一生のように生きよ、明日はまた新しい人生」というテーマは、ありきたりに聞こえるかもしれない。しかし、千日回峰行を二度も満行されたという実体験に裏打ちされた言葉の重みは全く違う。組織の中で生きてきた自分にとって、何度も何度も人生をリセットして歩き続けるというその姿勢そのものが、深い問い掛けになっている。 新書というコンパクトなフォーマットながら、各項目が程よい長さで構成されており、朝の通勤電車の中でも、週末の散歩中でも読み進められる。迷いながら生きてきた私たちのような世代にこそ、「なぜ生きるのか」「いかに生くべきか」という根本的な問いに向き合わせてくれる。 今を生きることの大切さ、そしてその先の人生への見方が少しずつ変わっていく読後感がある。