みいの本棚
感想

話題になっていたので手に取ってみました。芸能界の裏側を描いた作品というのは、テレビで流れるニュースだけでは知り得ない部分がリアルに伝わってくるんですね。 この本の主人公・桜樹ルイの人生は、正直なところ波乱万丈を通り越しています。夢を見ていた矢先に事務所に騙されてしまうという悔しさ、その後の人生設計の狂い方など、読んでいてこちらまで胸が苦しくなるような場面がありました。でも彼女が腐ることなく「やるならとことんやってやる」という覚悟で進んでいく姿勢には、思わず応援したくなりました。 娘たちにも「人生って思い通りにならないこともあるけど、そこからどう対処するかが大事なんだよ」という教訓になるようなストーリーだと感じます。小説としての表現力もさることながら、実話ベースだからこその説得力と重みがあって、一気読みしてしまいました。同世代だからこそ、あの時代の芸能界の空気感がよく伝わってきたのかもしれません。