みいの本棚
書簡型小説「二人称」 ヨルシカ

書簡型小説「二人称」 ヨルシカ

n-buna / ヨルシカ 講談社 2026年2月26日

感想

話題のアーティスト・ヨルシカのn-bunaが手がけた新感覚の文学作品ということで、興味を持って手に取りました。実際に32通の封筒を開けながら読み進める体験型というコンセプトが、なんとも惹きつけられます。 実際に読んでみると、単なる手紙のやり取りではなく、その物理的な行為そのものが物語の一部になっていることに気づかされます。封筒を開く瞬間のドキドキ感、原稿用紙の手触り、そうした細部が作り上げる世界観が素晴らしい。詩を書く少年と先生との関係性も、丁寧に紡ぎ出されていて、読む手が止まりません。 ヨルシカの音楽が好きな方なら、その世界観がこの作品にも確実に息づいていることを感じるでしょう。また、普段は小説を読む習慣がない方にも、この新しい形式だからこそ興味を持ちやすいのではないでしょうか。年代問わず、多くの人の心に届く作品だと感じました。 手元に置いて何度も読み返したくなる、そんな特別な一冊です。

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