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2030年の世界地図帳

2030年の世界地図帳

落合 陽一 SBクリエイティブ 2019年11月15日

感想

2030年という近い未来をテーマに、SDGsと地政学の観点から世界の動向を分析した一冊である。ビジネスを営む身として、今後の国際関係やテクノロジーの影響を理解したいと考えて手に取った。 確かに、GAFAMの台頭や米中対立、各国のSDGs推進状況といった現在進行形の重要なテーマが網羅されており、基本的な情報整理という点では役に立つ。地図や図表を交えた構成も、複雑な国際情勢を把握するのに有効だ。 ただし、全体を通して感じるのは「既存の報道や分析を体系的にまとめた」という印象で、独創的な視点や深掘りした考察がやや物足りない。SDGsの枠組みを借りるとあるが、それによってもたらされる新たな洞察は限定的に思われた。また、予測というより現状説明に終始している部分も多い。 ビジネスパーソンが国際動向を俯瞰するための入門書としては及第点だが、より深く掘り下げた分析を求める読者には、他の専門書を補助的に読む必要があるだろう。実務的には参考になるが、思想的な充実感は得難い。

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