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魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜13(14)

魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜13(14)

甘岸久弥 / 駒田 ハチ / KADOKAWA 2026年1月23日

感想

この作品は、シリーズの13巻という後半戦に入った時点での評価となるが、正直なところ、既に読み進める動力が幾分か減速しているというのが率直な感想である。 ダリヤという職人気質の主人公のものづくりへの向き合い方は共感できる部分が多い。自営業の立場からすれば、彼女の仕事への誠実さや顧客とのやり取りには、自分の経験と重なる部分がある。しかし、本巻に関しては、その魅力がやや散漫になっているように感じた。 物語としては、人間関係の葛藤や誤解の解決といった基本的なストーリーラインは機能している。ただし、展開が予想の範囲内に収まることが多く、意外性や深掘りに欠けている。シリーズが長くなるに従い、設定の積み重ねが複雑化する一方で、各エピソードの新鮮味が失われつつあるのではないか。 人文書を好む身としては、単なるエンタメ作品としてのみならず、人間関係や職業観といった普遍的なテーマにより深く切り込んでほしいという欲求もある。可もなく不可もない──それが率直な評価である。

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