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人生は期待ゼロがうまくいく

人生は期待ゼロがうまくいく

キム・ダスル / 岡崎 暢子 ダイヤモンド社 2025年11月13日

感想

前作『人生は「気分」が10割』がそこそこ話題になっていたので、続編ということで手に取ってみた。期待値を下げることで人生を軽くしようという提案は、確かに一定の説得力がある。 正直なところ、内容は想像の範囲内だ。自分にも他人にも期待しない、人間関係は筋を大切にする、といった考え方は、人生経験を積んだ大人なら誰もが何度か思い至ることではないだろうか。53年生きてくると、こうした教訓的な言葉の数々がむしろ当たり前に感じられてしまう。 ただし、エッセイとしての文体は読みやすく、疲弊した日常の中での「ちょっと立ち止まる時間」を作るには向いているかもしれない。自営業という不確実性の高い人生を送っていると、実は期待値を持たないというのは実務的な知恵でもあることに気づく。 累計40万部を越える人気ぶりを考えると、世間的には響く内容なのだろう。ただ私個人としては、もっと踏み込んだ思想的な深掘りがあれば、より価値を感じたと思う。及第点は越えているが、特筆すべき発見はなかった。

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