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極意 御庭番斬殺 密命(九)決定版

極意 御庭番斬殺 密命(九)決定版

佐伯 泰英 文藝春秋 2026年2月4日

感想

「密命」シリーズの九巻目ということで、ついつい手に取ってしまいました。これまでのシリーズを読んできた身としては、おそらく基本的な世界観や人物関係を理解している前提で進むのだろうと想像できます。 本作は父と子が別々に危機に直面するという構図で、それなりに緊張感を持って読み進めることができました。ただ、正直なところ、特に新鮮な展開があるわけではなく、シリーズの延長上にあるといった感じです。刺客との対峙も、これまで読んできた作品と似たような流れで、「ああ、またこのパターンか」と思わずにいられませんでした。 文章自体は読みやすく、歴史冒険小説としての基本的なクオリティは保たれています。ただ、長いシリーズ物なので、物語としての厚みや意外性を期待していた分、やや物足りなさが残ります。シリーズファンであれば確認の意味で読む価値はあると思いますが、新たに手に取るなら、初巻から丁寧に読み進める方が良さそうです。気になる方は、まずレビューをしっかり確認してから判断されることをお勧めします。

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