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病いが消える

病いが消える

谷口 清超 日本教文社 1982年1月21日

感想

心身の健康に関する実例集としての価値は感じるものの、学術的な厳密性という点では物足りなさが残りました。 本書は、感謝の心と前向きな信念が難病の治癒につながったという事例を多数集めた作品です。心理的要因が身体に与える影響を考察する点は興味深く、プラセボ効果や心身相関といった現代医学でも認識されている現象との関連性が見えます。実例の豊富さは、病気と向き合う人々に希望をもたらす可能性があるでしょう。 ただし、医学的根拠や統計的な検証がほぼ示されていないため、科学的説得力に欠けるのが惜しい点です。また、個人の体験談の集積だけでは、どの程度の普遍性があるのか判断しづらいという課題も感じました。 心理的アプローチの重要性を啓蒙する目的としては及第点ですが、より学術的な深掘りがあれば、さらに説得力のある作品になったと思います。病気に直面している方の心の支えになり得る一方で、医学的治療と並行して読むべき補助的な性質の本と言えるでしょう。

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