新書 世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか
講談社 | 2025/12/25
みんなの感想
国際政治を扱う新書として期待を持って手にしたが、正直なところ期待値との乖離が大きかった。著者の視点は確かに明確で、現代史における力の論理の復活という主題は興味深い。文章自体も読みやすく、推薦者たちの高評価も理解できなくはない。 ただし、既存の地政学関連書や現代国際政治論を複数読んでいる身からすると、この本で展開されている分析には新鮮さに欠ける。アメリカ、ロシア、中国の関係性や戦略については、より詳細で説得力のある論考を他で読んだ経験がある。確かにストーリー性があり読了しやすいというのは利点だが、深掘りされていない部分が散見される。 フリーランスとして国際情勢への感度を保つ必要がある身としては、参考になる部分ももちろんあるが、基本的な整理程度にとどまる印象を拭い難い。新書という限られた紙幅の制約もあるだろうが、もう一段階の掘り下げがあれば、より推奨できた一冊だ。
話題の本とのことで、手にとってみました。国際政治について正直なところ詳しくないのですが、この本は難しい理論ばかりではなく、歴史的な背景と現在の世界情勢をストーリーとして読ませてくれるのが良いですね。 なぜ力による支配が再び台頭してきたのか、という問いに対して丁寧に答えてくれます。アメリカ、ロシア、中国の動きが立体的に見えてくると、今のニュースの見方も変わってきました。 著者の文章が本当に読みやすく、徹夜してでも続きが気になるほどの面白さです。パート仕事の合間に読んでいても、すぐに物語の中に引き込まれてしまいます。 年配の私たちの世代にとって、これからの世界をどう理解し、どう生きていくかを考えるきっかけになりました。娘たちにも「読んでみたら?」と勧めたくなる一冊です。国際政治に興味がある方はもちろん、今の時代を生きる私たちが知っておくべき視点がたくさん詰まっていると思います。