本と珈琲の本棚
肩ごしの恋人

肩ごしの恋人

唯川 恵 集英社 2004年10月1日

感想

直木賞受賞作ということで手にしてみたのですが、思った以上に面白かった。等身大の女性ふたりの人生を描いているというのが、素直に心に響きます。 るり子と萌、対照的なふたりのキャラクターが実に良く描き分けられていて、読んでいて飽きません。女であることをどう生きるか、恋愛とどう向き合うか——そういった大事なテーマを、決して重くならないように書いてあるのが著者の腕だと思う。文庫本で気軽に読める長さというのも、このペースで楽しめる工夫なんでしょう。 江國香織による解説も素晴らしく、読了後に改めて本編を考え返すきっかけになります。新しい家族のあり方という側面も、現代を生きる私たちにとって他人事ではない。 62年生きてきて、女性のあり方について改めて考えさせられたというのは、この本が持つ力だと思います。直木賞の選考委員の目利きも納得できる一冊でした。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ