肩ごしの恋人

肩ごしの恋人

唯川 恵

出版社:集英社 出版年月日:2004/10/01

集英社 | 2004/10/01

4.00
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

直木賞を受賞した作品ということで、レビューを見てから購入を決めました。正直なところ、女性の生き方をテーマにした小説は深すぎて自分に合わないかもと少し不安だったのですが、読んでよかったです。 るり子と萌という対照的なふたりのキャラクターがとても魅力的で、どちらの気持ちにも共感できる部分がたくさんありました。特に、自分の人生選択について改めて考えさせられました。主婦をしながら本を読む時間が限られているので、著者の丁寧で読みやすい文体は大助かり。無理なく一気読みできました。 現代の女性が抱える葛藤や、家族のあり方について自然な形で描かれていて、押しつけがましさがないのが良かった点です。江國香織さんの解説も含めて、この作品の奥深さが伝わってきました。万人受けする作品ではないかもしれませんが、同じ年代の女性、特に人生の選択肢について考えている方には本当にお勧めしたいです。

感想

直木賞受賞作ということで、話題になっていた『肩ごしの恋人』をようやく読むことができました。 「るり子」と「萌」という対照的な二人の女性を軸に、女性らしさや幸せについて真摯に問い直す作品です。女であることを武器に生きる者と、恋に臆病な者—どちらも等身大で、説教的にならないところが素晴らしい。自分たちの人生に真摯に向き合う姿勢に、この年代だからこそ共感できるものがありました。 会社員生活も長くなると、仕事も恋も人間関係も含めて「ここから先、自分はどう生きるのか」という問いが重くなってきます。この本はそんな問いに正面から向き合い、複数の選択肢や生き方を示してくれるような感覚があります。解説の江國香織さんの言葉も印象的で、読後にもう一度手に取りたくなりました。 文庫本という手軽さも相まって、人生のしおりとしても手元に置いておきたい一冊。新しい家族のあり方についての視点も、時代に合わせた温かみがあり、多くの女性読者に届く作品だと感じます。

感想

直木賞受賞作ということで手にしてみたのですが、思った以上に面白かった。等身大の女性ふたりの人生を描いているというのが、素直に心に響きます。 るり子と萌、対照的なふたりのキャラクターが実に良く描き分けられていて、読んでいて飽きません。女であることをどう生きるか、恋愛とどう向き合うか——そういった大事なテーマを、決して重くならないように書いてあるのが著者の腕だと思う。文庫本で気軽に読める長さというのも、このペースで楽しめる工夫なんでしょう。 江國香織による解説も素晴らしく、読了後に改めて本編を考え返すきっかけになります。新しい家族のあり方という側面も、現代を生きる私たちにとって他人事ではない。 62年生きてきて、女性のあり方について改めて考えさせられたというのは、この本が持つ力だと思います。直木賞の選考委員の目利きも納得できる一冊でした。

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