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七帝柔道記III 湖に星の散るなり(3)

七帝柔道記III 湖に星の散るなり(3)

増田 俊也 KADOKAWA 2026年3月19日

感想

シリーズ第3巻まで来ると、増田青年の迷いや葛藤がより一層深く描かれていて、若い頃は気づかなかった人生の難しさが身に沁みます。仕事を選んだ自分と、今も柔道に全力で取り組む後輩たちとの間に生まれる複雑な感情。年を重ねた私だからこそ、その心情がよく分かるんですよ。 柔道という競技を通じて、人間の成長や葛藤、後悔とどう向き合うかという普遍的なテーマが描かれています。決して華やかな話ではなく、むしろ地味で苦しい日々の中で、少しずつ自分の道を探る。そういう地に足がついた描き方が好きです。 佳境に向かうにつれて、目が離せなくなりました。後輩たちの必死の努力と、その先にある結末。過去と現在がどう繋がっていくのか。最後まで一気読みしてしまいました。気軽に読める小説ですが、読み応えもあり、心に残る一冊です。柔道に興味がない方でも十分楽しめますよ。

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