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九龍城砦外伝 信一伝〔特装版〕

九龍城砦外伝 信一伝〔特装版〕

余兒 / 光吉 さくら / ワン チャイ 早川書房 2025年12月18日

感想

九龍城砦という舞台設定に惹かれて手に取ったのですが、予想以上に良かった。本編で描かれた龍捲風というキャラクターの別の側面を、この外伝を通じて見ることができるんです。 親友の甥である信一を育てるという設定だけで、既に物語の奥行きが感じられます。黒社会の一員でありながらも、次の世代を想う大人の姿勢が丁寧に描かれていて、管理職として部下を育成する身としても、ぐっと来るものがありました。 特装版ということで函入りや特典が充実しているのも嬉しい。気軽に読める小説でありながら、登場人物たちの人間関係の複雑さと深さがしっかり表現されている。香港という異国の舞台設定も、単なる背景ではなく物語に息づいている感じがします。 仕事で疲れた夜に、こういう質の高いエンタメ小説に出会えるのは本当にありがたい。シリーズの本編を未読の方も、これから読む予定の方も、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。

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