taroの本棚
感想

映画化作品のノベライズということで、興味を持って手に取ってみました。青春時代の恋と夢を描いた作品ですが、正直なところ、期待していた以上の深さは感じられませんでした。 つばさと大介の約束という軸は分かりやすく、全体のストーリー構成も読みやすい。しかし、登場人物たちの心情描写がやや浅いような印象を受けてしまいます。特に後半へ向かうにつれ、もっと丁寧に心の揺らぎを描いてほしかったと思う場面が何度かありました。 もっとも、若々しい登場人物たちの情熱や、部活動を通じた青春の輝きは十分に伝わってきます。映画を見た人なら、その映像を思い出しながら読むことで、より一層の感動を味わえるかもしれません。年代を問わず気軽に読める、なかなか悪くない作品ではあります。ただし、文学作品として何か強い印象が残るかというと、そこまでではなかったというのが、率直な感想です。

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