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DRAGON BALL #01(P)

DRAGON BALL #01(P)

AKIRA TORIYAMA VIZ MEDIA (USA) 2003年1月1日

感想

懐かしさと現在の感覚のズレに悩む一冊でした。 鳥山明の傑作を英語版で読むという試みだったのですが、正直なところ期待と現実のギャップが大きかった。もちろん、この作品が少年漫画史に与えた影響は計り知れませんし、その価値を否定するつもりはありません。ただ、人文書や思想書を主食とする身からすると、シンプルな冒険譚としての面白さだけでは物足りなさを感じてしまいます。 また、VIZ MEDIAの英語版という選択も微妙でした。逆開きのフォーマット自体に問題があるわけではないのですが、英語圏での再構成が原作の息吹をどの程度保持しているのか、確実性が欠けていました。翻訳による表現の劣化が想像以上に大きかったように思います。 かつての愛読者として懐かしむのは楽しいのですが、現在の読書的関心からすると、やはり文化的・思想的な奥行きを求めてしまう。この齢になると、娯楽作品であっても何らかの思索の糧が欲しくなるんでしょう。貴重な時間を使う価値があるかどうか、中年の読書家としては慎重に判断せざるを得ません。