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町民C、勇者様に拉致される(3)

町民C、勇者様に拉致される(3)

つくえ アルファポリス 2013年9月1日

感想

シリーズの三巻目ということで、どのような展開を見せるのか興味を持って手に取った。町民Cという日常的なキャラクターが主人公であるという設定の面白さは、初巻から一貫しているようだ。 本作では幽体離脱というファンタジー的な設定が加わり、これまで以上に奇想天外な状況が展開する。その創意工夫の点では評価できるところがある。ただし、正直なところ、物語全体としては可もなく不可もなく、という印象に落ち着いてしまった。 軽小説としての娯楽性は備えている。読みやすく、テンポよく進んでいく点は長所だ。しかし、キャラクターの掘り下げやストーリーの深み、読み手の心を揺さぶるような要素に欠ける印象を拭えない。既定路線を着実に進む、といった感じだろうか。 三巻目ともなると、シリーズへの思い入れがある読者であれば十分楽しめるだろう。ただ新規の読者や、より高い完成度を求める者にとっては、手を伸ばす強い理由は見当たらないというのが率直な感想だ。