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ホテル・カイザリン

ホテル・カイザリン

近藤史恵 光文社 2023年7月20日

感想

なんとなくゾワッと居心地の悪い短編集だった 表題作のホテル・カイザリンは秘密を わかちあう二人の女性の話。 静寂と孤独を心ゆくまで味わえる場所。 何とゴージャスな。 こんなホテルで家事やら仕事やらから 解放されて自分だけの時間を過ごせたら 贅沢なことなんだろう、と羨ましげに 読んだけれどストーリーは嫌ミス的な展開 後味悪ーー 他人の物ばかりを欲しがる女の子の末路や 学園祭での降霊会、幼馴染に追及される僕 えっ、そういうこと・・・これも後味悪いー 朝方になると洗濯機の音がうるさい上の部屋 これはホラーなの? とおもいきや、なるほど 確かに事故物件より怖い未事故物件 妻と離婚した小説家の話、モラハラ夫って 自覚ないものなんでしょうかね。 バレエをあきらめた女性がパリで再起する話 これは、走り出したくなるような幸福感で 終わってよかった。 一番心に残ったのは宿命的な死に蝕まれた村の お話「孤独の谷」 これだけで1本、長編が書けそうなぐらい ミステリーとホラーが合わさって 続きが気になって引き込まれた。 こちらもダークな結末 それぞれ印象的な話ではあったけど ううーーん、近藤史恵さんの作品の中では 私的には今一つだったかなぁ・・・ ちょっとなんか陰湿って感じの話は苦手なのだ。

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