世界はきみが思うより

世界はきみが思うより

寺地はるな

出版社:PHP研究所 出版年月日:2025/11/13

PHP研究所 | 2025/11/13

3.00
本棚登録:1人

みんなの感想

感想

まず思ったのがこれ。 人の握ったおにぎり、食べられない人増えてるよね。 この作品って、まさにそういう 他人への信頼が揺らいでる世界の話だと思う。 紗里と水田。 この2人の関係もかなり歪。 でも「好き」という気持ちだけはちゃんと本物で。 ちゃんと好きなのに、普通の形にはならない。 だからこそ、いつか報われてほしいなと思ってしまう。 中心は冬真と時枝くん。 あと個人的にめちゃくちゃ印象に 残ったのがサイコさん。 高下駄履いて、自分のスタイルを貫く人。 一見クセ強いのに 言ってることはすごくまっとう。 『子供に大人の代わりをさせちゃいけない』 これ、刺さった。 誰かにとって嫌な人でも 別の誰かにとっては大切な人。 当事者にならないと わからないことばかり。 「普通」って ほんとに当てにならない。 登場人物たちはみんな なかなかしんどい状況にいて 痛々しささえ感じる場面もあるけれど 不思議と悲壮感はない。 小さかった世界が 誰かと共有することで広がっていく。 愛の形もそれぞれ 生きづらさを抱えた人たちが 自分の在り方を 少しずつ確認していく物語。 「しんどいけど生きていくしかないよね」 じゃなくて 「しんどいけど、誰かがちょっと隣にいる感じ」 そんなことを思った読後感 世界は思ってるより優しくない でも、思ってるより閉じてない

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ