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十の輪をくぐる

十の輪をくぐる

辻堂ゆめ 小学館 2020年11月26日

感想

くも膜下出血で倒れてからしばらくして 認知症の症状が出てきた母の万津子 ある日テレビを見ていて突然 「私は東洋の魔女」とつぶやいた この東洋の魔女って言う言葉にひきつけられて 読み進めた感じがする 序盤はどうも退屈だったのだが 母の万津子の若い頃の話になると 俄然面白くなってきた バレー部で活動し休日は友達と 喫茶店や映画館に行って過ごす 万津子のささやかな青春時代からの 結婚生活、子育て 今とは違う時代のそれも地方の生活 万津子の人生が壮絶 1964年と現在の東京オリンピック 二つの時代のオリンピックを行き来しながら バレーボールを通じて母と息子、そして娘へと 繋がっていく家族の物語 いろいろ出来すぎなところはあるけれど いいんですよ、もうこれでいい! 懸命に子育てをしてきた万津子さんの 人生も報われた気がする

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