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あと少し、もう少し

あと少し、もう少し

瀬尾まいこ 新潮社 2012年10月1日

感想

全校生徒が150人ほどの山奥の中学校 秋に行われる駅伝大会に出場するために 寄せ集められた中学生達。 陸上のことなど全くわからない美術教師が顧問。 問題山積の中子供たちはそれぞれに自分と向き合い 仲間を信じてたすきをつないでいく。 三浦しをんの「風が強く吹いている」は大学生 佐藤多佳子の「一瞬の風になれ」は高校生 どちらも大好きな小説だった。 そして、この「あと少し、もう少し」も 中学生達の描写が生々しいぐらいにリアルで 深く頷くこと多し!だ。 1区から6区までの6区間、6人の思いが一区間ずつ 語られる。 ベタな展開の部分もあるし、それほど特別でもない 普通の中学生の話でもある。 でも、そこが良いのだ。  誰しもが覚えがあるあのどことなく窮屈で不自由な 感じ。 大人でもない、でも子供でもない 中途半端な年頃。 「昔、先生が言ってたんだ、中学校っていくら 失敗してもいい場所なんだって 人間関係でも勉強でもなんだって好きなだけ失敗 したらいいって。こんなにやり直しがききやすい 場所は滅多にないから。」 頼りなげな上原先生がとても良いアクセントに なっています。 とにかく無理矢理感がなくてリアルな中学生達が うまく描かれています。 変にお涙頂戴にもならず、結構あっさりしている ところもあったりして・・・ あと少し、もう少しみんなと走りたいから。 青春だなー。

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