メグ♪の本棚
感想

就活の情報交換をきっかけに集まった、拓人、光太郎 瑞月、理香、隆良。バンドやってたり、留学してたり 何かしらのサークルなりボランティアなりの代表してたり 思想に彷徨ってみたりしている大学生たちが就活を 通して何者でもない自分を模索しながら社会に出て 行こうとするお話。 辛いわ、読んでて胃がキリキリしたわ。 それというのは我が家にはまさに就活真っ最中の娘が いるわけで、登場人物の一人ひとりに娘や娘の周りの 子達を重ねてしまいもうどうしていいのかわからないぐらいに うろたえてしまった。 街中で見かけるスーツ姿の就活生達。 就活を始めた頃は不安な中にも自分の未来を信じている そんな目をしているが段々と不安と疲労が色濃くなってくる。 就活の何が辛いかって、なぜ自分が不採用になるかの 明確な答えがないからだ。  エントリーシートあたりで落ちるのならまだショックは 少ないのだが面接、それも最終あたりまで行くと多少は 期待もするわけだ。  でも落ちる。なぜだ? 私に何が足りないのだ? それがわからない。 そういう就活生達のリアルなジレンマが伝わってきて、いちいち 過敏に反応してしまう。 それでも青春小説としての部分も無きにしも非ずだったので なんとか落ち込まない方向で読みすすめていったのだが 最後にげげげっな展開。ラストの展開は怒涛であった。 ああ、怖い怖い。 読み進めるのが怖い怖い。 頭の片隅で「やーめーてー」と思いながらも先へ先へ読み 進めてしまう。 「ダサくてカッコ悪い今の自分の姿で、 これでもかってくらい悪あがきするしかないんだよ」  泪出るわ。 何者でもない自分、それでも何者かになりたくてあがいてあがいて 結局恥ずかしい自分をさらけ出すことになってしまう。 胸がえぐられるほど痛い小説だった。   いつかこういうイタサや悪あがきを笑い話に出来る時が 来るかもしれない。いやきっと来る!そう信じたい(願望) そもそも内定が終着ではないのだから。

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