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穏やか貴族の休暇のすすめ。9

穏やか貴族の休暇のすすめ。9

TOブックス 2020年6月10日

感想

第9巻にして、シリーズの魅力がますます深まってきた気がします。リゼルの予想外の展開に、思わずページをめくる手が止まりませんでした。 このシリーズの最大の売りは、その穏やかで心地よい空気感。ファンタジーなので冒険要素ももちろんあるのですが、戦闘シーンよりも、キャラクターたちの関係性や日常の温かさが前に出ているんです。大学院の研究で疲れた頭をほぐすのに、最適なエスケープ。 今巻での誘拐事件は、これまでののんびりとしたペースを揺さぶるいい引き込み。シリーズが進むにつれて、ストーリーが少しずつ複雑になってきているのも面白い。キャラクターの成長や人間関係の変化を丁寧に拾ってくれているので、長く読んでいるファンとしては愛おしさが増します。 ただ、いろいろと含みを残す終わり方なので、次巻がかなり気になってしまいます。続きが早く読みたい衝動に駆られるのは、良い意味での罪ですね。癒し系ファンタジーの奥深さを改めて実感した一冊です。

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