kyonの本棚
感想

異世界と現実を繋ぐ衣装簞笥という設定に惹かれて手に取ってみました。こういう独特な世界観って、いくつもの物語を想像させてくれるので好きです。 祖母の形見の衣装簞笥から異世界に落ちた奈枝と、そこで出会う傷だらけの少年セイクリッドの関係性が本当に切実で、ぐっときます。二つの世界を行き来する奈枝の想い、時の流れの違いから生まれるすれ違い……こういった設定を使ってこんなにも切ない物語が作られるんだなと改めて感じました。 公務員という仕事をしていると、毎日がルーチンになりがちなので、こういう幻想的で感情的な物語に浸る時間は本当に貴重です。一途な想いに涙するというキャッチコピーが伊達じゃなく、ラストに向けて心がきゅっと締め付けられるような感覚。でも後味は優しくて、読み終わった後もそっと温かい感情が残るんです。 著者代表作シリーズの完全版ということで、丁寧に作られたんだろうなという印象も受けました。気軽に読める一冊として、ぜひ多くの人に手に取ってほしいです。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ