panの本棚
感想

母と娘の関係ってこんなに複雑なんだ、と改めて考えさせられました。表紙のフレーズに惹かれて手に取ったんですが、予想をはるかに上回る深さでした。 女子高生が倒れているシーンから始まるミステリアスな展開で、ぐいぐい引き込まれます。母親の手記と娘の回想が交互に現れることで、同じ事実が全く違う角度から見えてくるんです。その過程で、愛情とは何か、親子関係とは何かっていう根本的な問いが浮かんでくる。 特に良かったのは、どちらかが悪いという単純な構図ではないところ。親として子どもを思う気持ちと、子どもが感じる圧迫感や違和感──それらが同時に存在し得るという、なんとも息苦しくも現実的な世界観が描かれています。読み進めるにつれて、登場人物たちへの見方がくるくる変わる感じが気持ちいい。 自営業で親としての責任を感じることもある身として、この本が問いかけてくるものが心に響きました。重い内容ですが、ページをめくる手が止まりません。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ