名古屋の古本屋「シマウマ書房」を舞台にしたエッセイ集。店主が20年間で出会った本と人の物語が、静かに綴られています。 自営業をしている身としては、小さなお店を営むことの日々の営みや、そこに集う人間関係への向き合い方が心に響きました。特に、様々な客層が訪れて、それぞれが本を通じてつながっていく様子は、自分の仕事にも通じるものがあって。本って本当に「バトンのように」人から人へ渡っていくんだなと改めて感じます。 ただ、率直なところ、もう少し話に深みや驚きがあるといいなとは思いました。エッセイとして読むと、どのお話も優しくまとまっているんですが、「ここで心がぐっと掴まれる」という瞬間が少ないというか。活字文化についての考察も、読んでいて納得はするものの、既に自分が感じていることの確認になってしまった感もあります。 読書好きなら気軽に手に取れる一冊。古本屋の温かみを感じたい時に、ぴったりだと思います。
最近登録された他の本の感想
2026年08月02日
「魔女」シリーズもここまで来たのかという感じで、もう完全に水原というキャラクターの虜になってしまっています。第4作目となる本作は、これまで以上に複雑な人間関係と利害関係が絡み合っていて、読んでいて息つく暇もありません。 護衛という一見シンプルな依頼から始まる物語が、いつの間にか多くの勢力を巻き込んだ大きな陰謀へと発展していく構図が見事です。各章で次々と新しい脅威が現れるので、ページをめくる手が止まりません。自営業で仕事のストレスを抱えている日々だからこそ、こういう息もつかせぬほどのストーリー展開は本当にリフレッシュになります。 水原のキャラが相変わらず素晴らしく、困難に直面しても決して屈しない姿勢が何度読んでも応援したくなってしまいます。ただ、登場人物が増えてきたぶん、たまに誰がどういった立場だったか思い出す必要があるかな、というのは若干難点かもしれません。それでも、新潮新書というコンパクトなフォーマットで、ここまでのエンターテインメント性を詰め込んでいるのは素晴らしい。続きが気になります。
2026年07月08日
伊坂幸太郎ってこんなに面白い作品を書く人だったのか!というのが正直な感想です。「逆ソクラテス」を含む短編集なんですけど、どの話もクスッと笑える視点の転換と、その後の意外な深さにやられてしまいました。 特に印象的だったのは、先入観をひっくり返すという共通テーマ。「あの子は運動音痴だから」「このチームは弱いから」という思い込みが、実は全く違う展開を生むかもしれない。自営業をしてると、顧客や取引先との関係でも「あ、これ思い込みだったかも」って気付くことがよくあるんですよ。だからこそ、この本の視点がすごく響きました。 どの短編も短いのに、登場人物たちが生き生きしていて、その心情の揺らぎがちゃんと伝わってくる。気軽に読める短編だと侮ってたら、後からじわじわと考えさせられるタイプの話ばかり。文庫本だから持ち運びも楽だし、ビジネス書の合間のリフレッシュにも最適です。デビュー20年目の真っ向勝負、って帯に書いてあった通り、この人の力量が詰まった一冊だなって感じました。
2026年07月06日
久しぶりにハゲタカシリーズを手に取りました!8年のブランクを感じさせない、相変わらずの面白さ。鷲津政彦の復帰作となる『チップス』は、今まさに世界の注目が集まる台湾有事と半導体覇権という、リアルタイムで起こっている問題をテーマにしています。 自営業をしていると、こういった国際的な経済問題がビジネスにもダイレクトに影響してくることが実感できます。だからこそ、真山仁氏が紡ぐストーリーの中で、米国・中国・日本の思惑がぶつかる様子が本当にリアルに感じられるんです。 主人公がどう動くのか、どう判断するのか。複雑に絡み合う国家間の利害関係の中で、一人の男がどう立ち向かうのかというプロットは、エンタメとしての面白さと現実的な説得力の両立がみごと。上巻を読み終わってすぐに下巻が気になって仕方ありません。気軽に読めながらも、考えさせられる。このバランスが本当に素晴らしい。経済に興味がある人はもちろん、そうでない人でも物語として十分楽しめると思います。
2026年06月23日
日常のちょっとした違和感や不安って、どこから来るんだろう。この本を読んでいて、そんなことをずっと考えていました。 夫の浮気疑惑、女友達との関係、過去の恋愛…どれも特別に大きな事件ではなくて、でもそれが日々をざわつかせる。著者がこういう「モヤモヤ」をこんなに丁寧に、それでいて軽やかに描けるのって本当に上手いなと思います。短編だからテンポも良くて、読み始めたら止められませんでした。 自営業をしていると、人間関係って本当に複雑で。お客さんとの付き合い方、スタッフとの距離感、プライベートの人付き合い…いろんなシーンで「本当はどう思ってるのか」って隠さなきゃいけない場面がいっぱいあります。この本の登場人物たちも、そういう葛藤を抱えているんですよね。 「普通」って何なのか、「正解」ってあるのか。そういう問い掛けを受けながら、でも最後は優しい気持ちになれる。そんな一冊です。疲れた時こそ、こういう本が心に染みわたります。
2026年06月16日
ナチス時代のベルリンを舞台にした歴史ミステリー、と聞いてすぐに手に取りました。正直、最初は重い題材かなと躊躇したんですが、読み始めたら一気でした。 連続殺人事件の謎が層をなして展開していく構成がすごく上手くて、単なる犯人探しではなく、時代背景や被害者たちの内面、そして謎の「大理石の男」という象徴的な存在まで、すべてが絡み合っていく。ページをめくる手が止まりません。 新書という手軽なフォーマットなのに、ここまでボリュームのある世界観を構築できるのが素晴らしい。自営業で忙しい日常の中でも、通勤の時間や寝る前の短い時間に楽しめるのに、読み応えたっぷりです。 歴史冒険小説として、謎解きの快感としても、どちらの角度からも満足度が高い。第1巻ということで続きが気になって仕方ないです。こういう「続きが気になる」という感覚、やっぱり読書の醍醐味ですね。
2026年06月14日
親の世代のスマホ問題って、意外と自分たちも困ることが多いんですよね。この本は単なる「ボタンの押し方」ではなく、実際に起こりやすい困りごとに焦点を当てているのが良かった。 著者が1万5000人のシニアに教えてきたというだけあって、「あ、これうちの親も言ってた!」という場面がたくさん出てくる。パスワードの管理、電話の出方、画面が暗くなるといった、世代特有のつまずきポイントが網羅されているんです。 自営業をしていると、親世代とのコミュニケーションツールとしてスマホって本当に大事。この本を読むことで、親に上から目線で教えるんじゃなくて、相手がなぜ困っているのかを理解してから説明できるようになりました。説明のコツなども書かれていて、親子喧嘩を避けるための知恵も詰まってる。 技術的な難しさもなく、さっと読めるのに実用的。親孝行の第一歩として、周囲にも勧めたい一冊です。
2026年06月13日
ブログで話題らしい、ということで手に取った一冊。正直、育児本ってちょっと敷居が高いなって思ってたんですけど、これはもう育児本というより「人生のハプニング集」って感じで、めっちゃ面白かった! 医者であり母であり、常に時間に追われている著者のドタバタ劇が本当に面白おかしくて、「あ、うちもこんなことある」と思う瞬間がいっぱい。完璧な母親像なんて目指さなくていいんだ、って心がす〜っと楽になります。 何が良かったって、失敗をネタにしながらも、その奥に「子どもたちにどう向き合うか」っていう芯がちゃんとある。説教臭くないのに、読んでると心に残るんですよね。「いじめも事故も病気も起こるものだから」みたいなくだりは、子どもの有無に関わらず、人生観を少し変えてくれた気がします。 自営業の私も時間に追われることが多いので、著者のしたたかな生き方には学ぶところが多かったし、何より気軽に読める。仕事の合間に少しずつ読んでも、すっと入ってくる文体です。もう一度読み返したいな。
2026年06月13日
自営業をしていると、資産運用の必要性をひしひし感じるんですよね。このままじゃダメだと焦って手に取った一冊です。 正直なところ、株式投資って敷居が高いイメージがあったんですけど、この本はその壁を見事に壊してくれました。難しい専門用語をわかりやすく説明してくれるので、完全な初心者の私でもスムーズに読み進められた。特に「買い方ガイド」のセクションは実践的で、実際に口座を開設する時に参考になりそうです。 2026年度の最新情報が入っているのも魅力。時代に合った銘柄情報やランキングが掲載されているので、今すぐに活かせる内容という感じがします。ただ、かなり情報量が詰まっているので、一気読みするより必要な部分をピックアップして読むスタイルがいいかもしれません。 自営業で忙しい私にとって、手軽に株の基礎が学べるこの一冊は本当にありがたい。これから実際に投資を始めるための第一歩として、十分な価値がありますよ。
2026年06月10日
SNSで見かけていた「デカい狼犬のサン」の話題、ついに書籍化されるって聞いて即購入しちゃいました。野生の血を引く狼犬なのに、すっかり甘えん坊に化けちゃってるギャップが最高に可愛い! フルカラーで描かれた日常の風景がとにかく温かくて、思わずほっこり。サンがどうやって人間界に慣れていったのか、飼い主さんとどんなふうに家族になっていったのか、そういう背景が丁寧に描かれているのが良いですね。描き下ろしで語られる出会いのエピソードも素敵でした。 自営業で一人の時間が多い私にとって、こういう「相棒とのゆるい日常」を描いた作品って、なんだか心がふっと軽くなるんです。笑える場面もいっぱいあるし、ペットを飼ってない人でも動物好きなら絶対楽しめると思う。読んでたら、うちもパートナーをもっともっと可愛がりたくなりました。疲れた夜にぴったりな一冊です。
2026年06月10日
ボルヘスや澁澤龍彦に影響を与えたという惹句に惹かれて手に取った一冊。象徴主義世代の短篇傑作選ということで、深い思想性と不可思議な世界観を期待していました。 実際に読んでみると、確かに一編一編が短くコンパクトにまとまっていて、読みやすいんですよね。「黄金仮面の王」や「地上の大火」といった作品は、独特の象徴的イメージで惹きこまれます。新訳も含まれているので、翻訳による読み心地の違いも感じられて興味深い。 ただ、正直なところ全体的にはどこか距離感を感じてしまいました。象徴主義特有の晦渋さというか、意図的な難解さが、スルスルと読み進めたい私にはちょっと重たく感じたのかもしれません。作品によって当たり外れも感じてしまい、最後まで「これだ!」という没入感を得られませんでした。 古典として重要な作品集であることは理解しますし、文学的価値は高いと思います。ただ気軽に読書を楽しみたい私としては、もう少し親しみやすい表現だと、より好きになれたかなという印象です。
ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し
読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。
タイトル
読書状況
評価
感想
ネタバレを表示しますか?
この感想には物語の内容に関するネタバレが含まれている可能性があります。
ブクマとは
読んだ本を、かんたんに記録できる
読書管理サービスです。
あなただけの本棚をつくる
気になる本を検索して簡単登録。絞り込みや並び替え、削除も簡単です。
ブックリストで分類・整理
「お気に入り」「気になる本」など、自由にブックリストを作成できます。
感想・評価・メモを残す
読んだときの気持ちや、心に残った言葉を自由に記録できます。
共有と発見の楽しみ
他のユーザーの本棚や感想から、新しい一冊に出会えます。
読書体験をシェア
自分の本の感想やブックリストをSNSでシェアすることもできます。
ブクログから本棚を移行
これまでブクログで管理していた読書記録を、ブクマへインポートできます。