和也の本棚
感想

本屋大賞のノミネート作ということで手に取った一冊ですが、予想以上に引き込まれました。 主人公の女性が背負う罪と、それでも子どもに会いたいという切実な想いが、物語全体を貫いています。管理職という立場上、仕事でも部下の人生に関わることが多いのですが、この作品を読んでいると人間の複雑さ、一度の過ちがもたらす深刻さが痛いほど伝わってきます。 何より素晴らしいのは、終盤で明かされる秘密。それまでの物語の見方が一変する瞬間があり、そこからもう一度読み返したくなるほどの構成力です。実際、二度読み返してしまいました。重いテーマながらも、著者の筆力のおかげで決して重苦しくならず、人生について考えさせられる読み応えがあります。 忙しい日常の中でも、じっくり没頭できる良い小説でした。本屋大賞のノミネート作も納得です。

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