しんの本棚
危険な相続人(下)

危険な相続人(下)

赤川 次郎 KADOKAWA 1991年3月22日

感想

下巻を手にしたときは、上巻の勢いで話が大きく展開するのかと期待していたんですが、正直なところ肩すかしを食らった感じです。 主人公の桐子というキャラクターの「病気」という設定は興味深い着想なのに、それがストーリーの中で十分に活かされていない印象を受けました。また、藤田とのワナの応酬も、下巻に来ると展開が予測可能になってきてしまい、サスペンス的な緊張感が薄れていくんです。 伊吹というキャラも含めた「迷コンビ」という触れ込みは悪くないのですが、二人の関係性がもう一つ深掘りされていない気がして、もったいなさを感じました。最後まで読み切りましたが、終盤にかけてのまとめ方が急ぎ足だったように思います。 エンタメ作品として読むには充分なレベルですが、評価の高い本ばかり読んできた身としては、もう少し物語の骨組みが工夫されていれば、と思わずにはいられません。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ